当院の訪問診療 3つのポイント

訪問診療とは

訪問診療とは、なかなか病院まで足を運ぶことができない患者さまのために、医師や看護師がご自宅や施設まで診察をしに伺うシステムです。医師がご自宅を定期的に訪問し、診察、治療、薬の処方、療養上の相談、指導等をさせていただきます。
病気や障害があっても、住み慣れた家で過ごしたいという方が、ご自宅にいながら医療を受けることができます。

訪問診療
往診とは

突発的な病状の変化に対して緊急的に家に伺って診療を行います。これに対して、訪問診療は加齢に伴う様々な障害や脳卒中、悪性腫瘍、神経難病などで通院が困難な方に対して、診察のために定期的に訪問を行う点が大きく異なります。
※訪問診療の契約をしている患者さまに関しては、突発的な緊急往診に対応いたします。
※それ以外の患者さまに対して、「往診のみ」の対応はしておりませんのでご了承ください。

訪問診療への考え方

自宅で最期まで、自分らしく生きてもらう。当院のスタンス、そして理想はそこにあります。超高齢化社会の現状において、大多数の人が病院で亡くなることになります。しかし病院での最期は私の経験上、あまり最良とは言えません。本人の意思に反する検査や治療が行われてしまう傾向があり、不本意な痛々しい姿になってしまうことも少なくないためです。
その一方で、無理をして最後まで在宅でというのも望ましくはありません。とくに終末期を在宅でみるというのは家族にとっても精神的身体的な負担がかかってしまいます。担当のケアマネージャーと相談をし、必要な介護サービスや施設を検討することも大切です。
定期の訪問以外でもなにかお困りのこと、緊急的な事態が生じた場合はご連絡ください。必要に応じて医師や看護師が往診したり、適切な医療機関を紹介したりさせていただきます。

訪問診療

訪問頻度について

基本的に医師の診療は月に2回、看護師の訪問は患者さまの状態に応じて回数を決定します。
クリニックから車で20分以内で行ける範囲内の患者さまを対象としていますが、それ以外の方も一度ご相談ください。

このような患者さまにお勧めです

  • 病院やクリニックへの通院が困難な方
  • 自宅での療養を希望される方
  • 在宅末期療養を希望される方
  • 家で寝たきりのお年寄りの方
  • 退院後の自宅での医療ケアが必要な方
自宅で受けられる医療サービス

定期的な訪問による診察と薬の処方、予防接種、点滴や注射、酸素療法、
血液検査、尿検査、心電図、超音波検査、経管栄養療養上の相談、在宅ターミナルケア(癌末期含む)、床ずれの管理、留置カテーテル管理

訪問看護について

当院と連携しているアカラ・ケア訪問看護ステーションへご紹介させていただきます。

基本的には介護保険を利用します。ご利用をご検討の方は、担当のケアマネージャーへお尋ねください。

療養上のお世話

身体の清拭、洗髪、入浴介助、食事・排泄などの介助や指導

病状の観察

病気や障害の状態、血圧、体温、脈拍などのチェック

ターミナルケア

終末期やがん末期などでも、自宅で過ごせるよう適切なお手伝い

在宅でのリハビリ

拘縮予防や機能の回復、嚥下機能訓練など

ご家族への介護支援・相談

介護方法の指導の他、様々な相談に対応

医師の指示による医療処置

採血や点滴など

医療機器の管理

在宅酸素、人工呼吸器などの管理

褥瘡予防、処置

褥瘡防止の工夫や指導、褥瘡の手当て

認知症ケア

事故防止など、認知症介護の相談・工夫をアドバイス

介護予防

低栄養や運動機能の低下を防ぐアドバイス