水虫・爪白癬の診療|鎌倉市・大船駅近くの皮膚科 アカラクリニック
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水虫・爪白癬の治療について
第一三共ヘルスケア
水虫は、カビの一種である白癬菌が、皮膚の角質層に寄生することによって起こる皮膚の病気です。白癬菌は手や体にも感染しますが、9割近くは足です。足に繁殖しやすいのは、靴を履くために足が蒸れ、菌にとって過ごしやすい高温多湿な環境を作るからです。
白癬菌は、人の角質、爪や髪などに含まれるケラチンという蛋白質を好んで栄養源とするカビです。
皮膚科学会QandAより
白癬は、皮膚糸状菌という真菌の一種によって起こる主に皮膚表面の感染症です。
皮膚糸状菌はカビの一種で、皮膚表面の角質(ケラチン)を分解できる性質をもっています。白癬菌はケラチンという蛋白を栄養源に生きているカビです。ケラチンは皮膚表面を覆う角層、毛や爪の主要成分であり、白癬は皮膚表面に病変を作ります。
代表的なものは足に生じる足白癬ですが、これは「水虫」とも呼ばれます。股にできれば股部白癬。この俗称は「インキンタムシ」です。爪に感染したものは爪白癬、手に感染したものは手白癬と呼ばれます。
<診断>
皮膚表面の角層や爪に寄生するため、白癬菌が寄生していそうな部位から検査材料をピンセットや爪切りなどで取って、顕微鏡で観察します。
白癬(水虫)の原因となる菌は、皮膚糸状菌という真菌です。
足の水虫は日本人の4人に1人にみられるとても多い皮膚病です。
白癬菌は身体の色々なところに感染しますが、足白癬が60%と一番多く、次に爪白癬が34%、その他体部や股部にも感染することがあります。
白癬菌は高温多湿な環境を好み、皮膚の角質にあるケラチンを栄養源にしながら寄生領域を広げていきます。
白癬菌の皮膚症状の中で一番多いのが足白癬であり、靴や靴下を履いている時間が長いことで、蒸れた状態になり、白癬菌が増殖していきます。人から人へ感染する感染症であり、家庭内や公共の施設での感染が考えられます。また、足白癬の状態が続くと、爪の端の部分から爪の下に白癬菌が入り込み、爪白癬になってしまいます。健康な皮膚の場合、24時間以内に洗浄すれば白癬菌が付着しても定着せず、感染することはありません。ジムや温泉などの公共施設から帰宅したら再度足の洗浄をお勧めします。
足白癬の主な症状は3つのタイプがあります。
- 趾間型:足趾の間の皮膚が白くふやけたり、皮が剥けたり、ジクジクしたりする。
- 小水疱型:小さな水ぶくれや軽い発赤が足裏にできる。
- 角質増殖型:足裏全体の皮膚が乾燥して分厚く、硬くなり、ヒビが割れたりする。
痒みを伴う場合もあります。
爪白癬では、爪がボロボロになる、分厚くなる、白く混濁するような症状がでてきます。
中には爪が浮いたり、剥がれたりするタイプもあります。
足や爪以外には頭部や身体、手などにも症状が出る場合もあります。
病変部に白癬菌がいるか確認することで診断がつきます。患部の皮膚・爪を採取して顕微鏡を使い、白癬菌が存在するか調べます。市販の抗真菌薬を外用していると、真菌検査で見つかりにくくなるため、市販の抗真菌薬の外用はせずに受診してください。
治療を開始した場合には、症状が治まったとしても、菌が完全にいなくならなければ再発してしまう可能性があるため、外用や内服の治療期間を守りましょう。
足白癬の治療は、抗真菌作薬の外用で行います。
爪白癬の治療は、抗真菌薬の内服もしくは外用で行います。
- ネイリン(ホスラブコナゾール)
- ラミシール(テルビナフィン)
- イトリゾール(イトラコナゾール)
白癬菌による皮膚の感染症「水虫」や「爪白癬」
水虫(みずむし)は、白癬菌(はくせんきん)という真菌(カビの一種)が皮膚に感染して起こる病気です。特に足の指や足裏、足の側面などにみられ、かゆみや水ぶくれ、皮膚のめくれなどの症状を伴います。さらに、治療が不十分なままだと、爪にも感染が広がり「爪白癬(つめはくせん)」を引き起こすこともあります。
当院では皮膚科専門医が診察を行い、症状の程度や部位に応じて、適切な治療をご提案しています。
水虫の原因と好発環境
白癬菌は通常、皮膚の表面(角層)に付着しているだけでは症状を引き起こしませんが、皮膚の奥にある「顆粒層」という生きた細胞の層にまで達すると、免疫反応によって炎症が起こり、かゆみや赤み、水ぶくれなどが現れます。
白癬菌が好むのは「高温多湿」の環境です。通気性の悪い靴を長時間履く習慣や、スポーツなどで汗をかいた状態が続くことで、菌の増殖が促されやすくなります。
水虫が再発しやすい理由(再増殖・再感染)
治療中にかゆみなどの自覚症状が治まったことで薬の使用をやめてしまうと、皮膚の奥に潜んでいた白癬菌が再び増殖し、症状がぶり返すことがあります(再増殖)。
また、白癬菌は感染者の角質にも潜んでおり、家庭内で素足で歩いた際などに周囲へ広がってしまう可能性もあります。同居するご家族の誰かが水虫を患っていると、自身も再び感染してしまう(再感染)リスクがあるため、家庭全体でのケアが重要です。
感染を防ぐためには、足をこまめに洗って清潔に保つこと、共用スリッパやバスマットの使用を避けること、感染者は裸足で歩かないようにすることなど、日常生活における予防も大切です。
治療について|外用薬・内服薬による対応
アカラクリニックでは、白癬菌に対する抗真菌薬による治療を行っています。症状のある部位や重症度に応じて、外用薬または内服薬を処方いたします。
外用薬は、かゆみなどの症状が治まっても、皮膚の奥に残る菌をしっかり除去するため、少なくとも1~2か月以上の継続使用が推奨されます。また、症状が出ている範囲だけでなく、広めに(両足全体など)塗布することで、見えない感染部位にも対応することができます。
爪白癬の場合は、爪に浸透しやすい成分を含む外用薬や、必要に応じて内服薬による治療を検討します。治療期間は比較的長期になることがありますが、継続することで改善が見込まれます。
ご家族での対策も大切です
水虫は周囲に感染が広がる可能性があるため、ご家族に水虫の方がいる場合は、家庭内での感染対策も併せて行うことが大切です。当院では、生活習慣や予防方法についても丁寧にアドバイスを行っております。

















