鎌倉市・大船の円形脱毛症治療|アカラクリニック皮膚科
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円形脱毛症とは

円形脱毛症は乳幼児期から高齢期まで、幅広い年齢層に後天的に発症し、典型的には円形から類円形の脱毛斑を生じる疾患です。
脱毛の程度や経過は患者さんによって異なります。脱毛症状が頭部に円形に1~2か所程度出ることもあれば、頭部に多発したり、眉毛や睫毛、髭、体毛など、毛組織が存在する全身のあらゆる部位に起きる可能性があります。症状が重い場合には、頭部全体や全身の毛が全て抜け落ちる場合もあります。
頭部に一つだけ円形の脱毛がある場合は単発型、多発する場合は多発型、頭髪の生え際が帯状に脱毛する場合を蛇行型、頭部全体が脱毛した場合は全頭型、全身に脱毛が及ぶ場合は汎発型と分類しています。
円形脱毛症の症状が出るのは一度だけのこともありますが、何度も再発する場合もあります。
脱毛面積が少ない患者さんの約8割が1年以内に脱毛が回復すると報告されていますが、約5%の患者さんでは軽快と増悪を繰り返しながら、徐々に悪化して全頭型や汎発型になります。疾患の予後を悪化させる要因には、重症病型(全頭型、汎発型、蛇行型)、脱毛面積が広い、脱毛期間が長い、若年発症、家族歴があるなどがあげられます。
円形脱毛症の原因
成長期(毛を作り出す時期)の毛包を主たる標的とする自己免疫疾患です。
正常な状態であれば、自分の身を守るため外部から侵入した異物に対して攻撃する免疫細胞が、何らかのきっかけにより、自分自身の「毛」を異物として認識し、攻撃することで脱毛が起こると考えられています。
要因や合併症として、遺伝的背景やアトピー素因、他の自己免疫疾患(甲状腺疾患、尋常性白斑、膠原病など)などがあります。
一方、精神的ストレスは発症のきっかけになっていることはありますが、そのようなエピソードがない方も多いです。
円形脱毛症の治療
当院での治療の第一選択はステロイドの外用とカルプロニウム塩化物の外用です。液体窒素による冷却療法を併用する場合もあります。
重症かつ難治性(脱毛範囲が50%以上で過去6か月間に発毛がみられない)の円形脱毛症の方には、オルミエント®(バリシチニブ)やリットフーロ®(リトレシチニブ)の内服も検討します。
オルミエント®(バリシチニブ)やリットフーロ®(リトレシチニブ)は、毛包を攻撃するサインが伝わらないようにすることで、脱毛を減らす働きがあります。
オルミエント®(バリシチニブ)
JAK阻害剤
適応年齢は15歳以上
リットフーロ®(リトレシチニブ)
JAK3/TECファミリーキナーゼ阻害剤
適応年齢は12歳以上
当院では内科と連携しながら、安全性に配慮して使用しています。
ご希望の方は診察時に医師にご相談ください。