円形脱毛症は乳幼児期から高齢期まで、幅広い年齢層に後天的に発症し、典型的には円形から類円形の脱毛斑を生じる疾患です。
脱毛の程度や経過は患者さんによって異なります。脱毛症状が頭部に円形に1~2か所程度出ることもあれば、頭部に多発したり、眉毛や睫毛、髭、体毛など、毛組織が存在する全身のあらゆる部位に起きる可能性があります。症状が重い場合には、頭部全体や全身の毛が全て抜け落ちる場合もあります。
頭部に一つだけ円形の脱毛がある場合は単発型、多発する場合は多発型、頭髪の生え際が帯状に脱毛する場合を蛇行型、頭部全体が脱毛した場合は全頭型、全身に脱毛が及ぶ場合は汎発型と分類しています。
円形脱毛症の症状が出るのは一度だけのこともありますが、何度も再発する場合もあります。
脱毛面積が少ない患者さんの約8割が1年以内に脱毛が回復すると報告されていますが、約5%の患者さんでは軽快と増悪を繰り返しながら、徐々に悪化して全頭型や汎発型になります。疾患の予後を悪化させる要因には、重症病型(全頭型、汎発型、蛇行型)、脱毛面積が広い、脱毛期間が長い、若年発症、家族歴があるなどがあげられます。